既に京王線車内や駅の案内で周知されておりますが、長年工事が行われてきました調布駅付近連続立体交差事業が遂に8月19日に切替工事を行います。
切替工事日の8/19(日)は初電~10時頃まで千歳烏山駅含め、一部列車に運休があるので注意が必要ですというのは既にご存知のことだと思います。
この事業ですが、もともと完成は2014年頃と言われていましたので、今年の切替工事ではまだ完全には地下には潜らないのではないか?と疑問に思い、調べてみたところ以下のような整理だそうです。(間違っていたらお知らせください)
・2012年8月19日を以って調布駅・布田駅・国領駅は地下駅となる。地上線路は以後使わない。
・地上に残された線路や旧駅舎など、残置されたものの撤去作業、線路撤去後の跡地整理を2014年までに行う
事業の効果として以下のような事が京王のHPに記載されています。
●交通の円滑化
・踏切がなくなり、交通渋滞が解消されます。
●安全性の向上
・踏切事故がなくなり、道路と鉄道それぞれの安全性が向上します。
●地域の発展
・これまで鉄道により分断されていた市街地の一体化が図られます。
・現在、線路になっている土地の有効利用が図られ、魅力あるまちづくりに貢献します。
●利便性の向上
・京王線と相模原線との乗換えが便利になります。
・各駅にエレベーター、エスカレーターを設置することにより、誰もが快適に使える駅になります。
しかし、今回の立体交差事業においての京王電鉄にとっての最大の効果は、調布駅が立体化されることだと個人的には思います。
現在の調布駅は、橋本方面から来た相模原線の電車が、京王本線の線路を平面でまたがないと調布駅に進入できない構造になっています。
これが元凶となって、時に朝夕ラッシュ時にダイヤの混乱を引き起こしています。
調布駅の地下化が完成すれば、上りが地下2階、下りが地下1階と立体化されるので、相模原線電車の駅進入時の交差に線路を跨ぐという支障がなくなるので、ダイヤの混乱が大幅に減少すると想定されます。
京王電鉄は表向きにはそのような事は言わないですが、本心としては立体交差による相模原線と本線の跨ぎの解消が今回の最大のメリットだと思います。
噂によると、8月19日の切替に合わせてダイヤ改正も行われるようです。
今までは調布駅の線路またぎを見越してのダイヤ編成を行う必要がありましたが、それが必要なくなるので以前よりも柔軟なダイヤを組むことが可能になるのではないでしょうか。
ダイヤ改正があるとすれば、7月頃に発表されるそうなので期待したいと思います。橋本特急の復活という線もあるのか、と勝手に想像しています。
今回の調布駅立体交差事業に比べると、その後に計画されている笹塚⇔つつじヶ丘間の高架化というのは、京王電鉄にとってはあまり旨みのない事業なので、果たして実現するのか。。。
開かずの踏切の解消、というのは鉄道会社からするとあまり利益に関係ない話なので、お金を出してまでやる必要性というのは本来ありません。人身事故防止という観点からは必要かもしれませんが、損失は保険等でカバーされていると思いますし…
更にその先の複々線となるとそれこそ、今後の人口減を考えると無駄な事業になりかねないので京王は慎重になっているのだと思います。
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